組織内に安定して機能するネットワークを形成するためには、有線ケーブルの使用が不可欠です。現在、有線のネットワークを構築するために不可欠なアイテムであるlanケーブルは、イーサネットケーブルと呼んでも問題はありません。しかし、lanケーブルとイーサネットネーブルは、本来であれば区別して呼ぶべきものです。前者はLAN、つまり構内ネットワーク内で使用される機材のことであり、後者はEthernetという通信技術の規格に対応した機材を指します。

つまり、イーサネットケーブルはlanケーブルの一種という位置づけになります。LANを構成する際に用いられることがあるケーブルはこの他にも、光ファイバーケーブルや同軸ケーブルなどがありますが、LANの規格の中で最も広く普及しているのがEthernetであるため、lanケーブルとイーサネットケーブルは事実上同じもののことを指しています。一方で、ネットワークケーブルという名称もあります。こちらはネットワークを構築に用いるもの全般を指しており、lanケーブルもイーサネットケーブルもどちらも含まれる言い方です。

しかし、Ethernetが現代の通信ネットワーク構築において圧倒的に普及している規格であることから、ネットワークケーブルは事実上Ethernetケーブルと同義となっています。ただし、今後新しい通信技術が生まれて、専用のケーブルが規格化されれば、言葉の定義もそれに合わせて変化する可能性があります。