メガソーラーに使用するケーブルには高圧が掛かり、膨大な電流が流れることから、信頼できる高品質なものが不可欠です。被覆にキズや亀裂が入ると、そこからダメージが進み漏電に繋がる恐れがあるので、簡単に傷んだり劣化しないことが選定における大前提となります。ケーブルの劣化要因には主に紫外線や熱、雨風といったものがあり、海の近くでは塩害、降雪地域では融雪剤による塩害と低温が問題になることがあります。メガソーラーの場合は、直射日光を受ける可能性が高いことから、紫外線と熱や雨風が主要な劣化要因になり得ます。

つまり検討すべきは耐候性や耐熱性を備えるケーブルで、メガソーラーが設置される環境において問題なく使えるものです。メガソーラーは自然環境の人気が少ない場所に設置されるケースが多く、当然ながら害獣による被害も無視できないです。害獣は敷地内に侵入してケーブルを噛んだり、鳥がくちばしでつつくこともありますから、侵入対策とケーブルの保護がポイントになります。人間の侵入を防ぐことができても、小さな隙間があればそこから害獣が入り込んでしまうので、完全にメガソーラーに寄せつけないというのは難しいです。

その為、保護管に通して被覆のダメージを回避したり、地中に埋めるなどして外から見えなくすることが必要だといえます。人員を配置して24時間体制で監視するのは非現実的ですし、カメラで監視はできても対処はできないので、被害が発生しそうになっても大丈夫なように備えることが大事です。