配線ダクトを選択する場合はまず、違いを把握して特徴を理解すること、用途を決めてマッチする製品を候補から絞り込むことがポイントになります。配線ダクトには大きく分けて屋外用と屋内用があり、プラスチック製や金属製など材質の違いもあります。プラスチックは更に様々な素材が存在しており、例えばナイロンは耐熱性に優れるので発熱しやすい電源ケーブルの収納に用いられます。一方、ポリプロピレンは軽量なので、設置する場所に重量の負担を掛けたくなかったり、万が一の落下に備えたいケースで選択される傾向です。

塩ビは耐久性が高く長期運用に向いていますから、屋内外を問わず広く様々な場所で活用されています。配線ダクトはグレー色が定番ですが、他にもホワイトやブラック、ブラウンといった色が用意されていることが多いです。色の選択は自由ですが、配線に用いる部材の都合上、無難なカラーラインナップに留まります。しかし派手さはないものの選びやすく、使いやすいのも確かですから、設置を行う環境に合わせて最適と思われる色を選択したいところです。

配線ダクトには幅や長さといった物理的な寸法に加えて、角ばっていたり丸みを帯びているなどの形状の特徴もあります。ケーブルを完全に多い目隠しするタイプもあれば、穴が開いていて横から配線を引き出せる、敷設の柔軟性と放熱性を併せ持つ機能的な製品もあるので、改めて配線ダクトは選択肢が豊富で選べる魅力があるといえます。