建物内にネットワークを構築するときに是非把握しておきたいのが、lanケーブルのケーブル長です。これは規格によって決まっており、LANを構築する際に一般的に用いられるEthernetという規格では100メートルが限界となっています。物理的にはこれ以上の長さをつなげることはできますが、通信品質が維持される保証はありません。ただし、この100メートルという長さは、1本のlanケーブルにおけるケーブル長の限界値にすぎません。

スイッチングハブや延長コネクタを使用して中継すれば、100メートルを超える距離にある2つの通信機器同士を接続することができます。高性能なスイッチングハブだと、1台のハブから通信品質を極力落とさずに複数の場所をつなぐことができるので、企業内のネットワークを構築するときにはおすすめです。しかし、この中継装置を利用したlanケーブルのケーブル長の延長も1000メートル程度が限界であり、それ以上離れている場所を接続する場合は光ファイバーなどの他のケーブルを利用する必要があります。もし、100メートルのケーブル長のlanケーブルを買ったとき、事情があって使わなくなったとしても捨ててはいけません。

後でケーブルが必要になったときに、加工をして欲しい長さのケーブルにつくりかえることができるからです。加工をするのに必要な道具は、専門店や通販サイトなどで安く調達することが可能なので、注文をして用意しておくと良いでしょう。