配線ダクトの機能の1つにある自己消火性とは
配線ダクトには設置のしやすさや柔軟なケーブルの配線など、様々な機能を備えているものですが、数ある機能の1つに自己消火性が存在します。これは文字通り火を消す性質で、万が一火が出ても配線ダクトの性質によって消火作用を発揮して、延焼を防ぐのが特徴です。自己消火性は火がついて燃えるのではなく、燃え広がらないように働く機能ですから、火が出る可能性があるところで発揮されると安心に繋がる機能です。自己消火性を持つ配線ダクトはまさに、コンセントを始めとした送電に用いるケーブルの収納に最適です。
電流量が多くて漏電が火災に至るようなケーブルは、一度火が出てしまうと大変ですが、自己消火性のある配線ダクトに収めておけば時間を稼ぐことができて対処しやすくなります。配線ダクトの選び方は様々ですが、大きさやコストだけでなく、どういった性質のケーブルを収納するかを念頭に、種類の選定を行うことが大事です。通信用のケーブルは電流量がそれほど多くはないので、特に自己消火性を持つ製品を選ばなくても問題にはなりにくいです。しかし、照明器具の電源ケーブルのように、コンセントに差して使うようなケーブルの場合は話が別です。
日本のコンセントは100Vで、漏電が発生してうっかり触れてしまうと感電するくらいですから、当然ながら電気抵抗が高まったり可燃性のものが周りにあれば出火します。そういう事態を想定することと、最悪を想定して敷設方法を検討したり敷設に用いる製品を選定することが、万が一の備えになって安心に繋がります。
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