結束バンドは今や日常生活で使われることが多い製品で、特にケーブルを束ねたりまとめたりする時には便利なものです。ケーブルは室内だけで使われるとは限らず、室外でも多くのケーブル配線がありそれをまとめる時には、外でも結束バンドが必要になってきます。紫外線は太陽から降り注ぐ日射の分類の一つで、それを浴びると日焼けしたり、また肌の奥深くまで浸透してしまうとシミやしわが生じる元となります。このように人の肌にダメージを与えるだけでなく、無機物にもダメージを与えるのが紫外線なのです。

長時間戸外で日光を浴びた結束バンドは、紫外線がバンドを構成している樹脂素材の分子構造を変化させてしまうため、バンドの表面が劣化してしまい、その結果、バンドが切れたり破損したりしてしまいます。一般的な結束バンドは日光に弱く室外で使用すると、1年から2年で劣化するのが普通です。それで室外で使う結束バンドは室内で使用するそれとは異なり、紫外線対策が施されている製品を必ず使用しないといけません。その対策がされているバンドには耐候性ナイロン12があります。

もともとナイロン12は普通のナイロンより耐候性が強いのですが、そのナイロン12に加工性を施して耐候性ナイロン12にしているので、さらにパワーアップしたものです。耐候性ナイロン12を屋外で使用すればその寿命は約30年とされ、非常に長く使えるので便利な製品です。この製品以外にも耐候性ナイロン66も戸外で使うのには有効な製品です。